PETがん健診は、がんの早期発見に有効ですか?

大変有効です。
ただし、PETは数多くのがんを発見できますが、得手不得手があり、すべてのがんが発見できるわけではありません。

発見しやすいがん

肺、頚部、口腔内、甲状腺、大腸、乳腺など。子宮体がん、卵巣がんなどの婦人系がんの診断にも役立ちます。

発見しにくいがん

胃、肝臓、前立腺、FDG薬剤が尿として排泄されるため腎臓、膀胱などは検出が困難です。

このようにPETが苦手とする部位は、他の画像診断(CT、MRI、超音波)や生化学検査を組み合わせて検査します。

放射線(被ばく量)が気になりますが…

胃のX線検査以下なので心配ありません。
PET検査の被ばく量は約2.2ミリシーベルトです。胃のX線検査が約4ミリシーベルトですから、身体に重大な影響を及ぼすとは考えにくい被ばく量です。またFDG薬剤は1日で体外へ放出されますので、安心して受診ください。

PETがん健診は苦痛などはありませんか?

FDG薬剤を注射するだけで検査自体はとても楽です。
薬剤を静脈注射する際の痛みがありますが、あとは横になって検査機器の中に全身を通すだけです。麻酔をしたり、内視鏡を入れたりしませんのでPET検査自体には痛みや不快感はありません。

PETがん健診前に食事をしたり、甘い飲み物を飲んではいけませんか?

血糖値に影響するのでご予約時間の4時間前から絶飲食してください。
ご予約時間の4時間前までに普段の半分程度の量の食事をすませてください。2時間前までなら水やお茶など糖分を含まない飲み物は構いません。ジュース・缶コーヒーなどの糖分を含む飲み物は控えてください。PET総合がん健診は、ブドウ糖が細胞に取り込まれる様子を調べる検査です。ですから検査前に食事や甘い飲み物を飲んだり、ブドウ糖を含んだ点滴などを行うと、検査に支障をきたすことがあります。

なぜ注射後は安静にしなければならないのですか?

体を動かすと、そこに薬剤が集積して正しい診断ができないからです。
検査前日のテニス・野球・ゴルフ・ジョギングなどの激しい運動はお控えください。筋肉にFDG薬剤が集積して診断の支障になります。また注射後でも目や体を動かすと、その部位の細胞組織が薬剤を取り込んで正しい診断ができなくなります。そのため、安静室では本や新聞なども読まずに休んでいただく必要があります。

PET検査は毎年受診した方がいいのですか?

1~2年後の再健診をおすすめします。
現時点のPET総合がん健診で見つからなかった初期のがんが、数年後に大きくなって発見されることもあります。可能なかぎり定期的にPET検査を受けることをおすすめします。当センターでは1~2年後に再度健診を受けるのが理想的だと考えます。

再検査、精密検査の指示があった場合は?

アフターフォローの一環として、併設のクリニックをご利用いただけます。待ち時間の少ないスムーズな診察を行うため予約制となっています。
但し、再検査・精密検査の内容が当クリニックにはない診療内容の場合は、内容に応じて適切な医療機関をご紹介させていただきます。

オプション検査は当日に追加は可能ですか?

可能です。但し、検査の種類によっては、当日の予約状況により当日追加が出来ない場合があります。
受診者登録カードのオプション一覧をご確認いただき、「事前予約要」と記載のあるオプション検査は事前に追加のご連絡をお願いします。

子供を連れて行ってもいいですか?

お控えいただきますようお願いします。
検査中は、各ブースの中に受診者様にお入りいただきますが、お子様は一緒にお入りいただけません。
検査施設の特性上、様々な機械を配置しており、安全の保証が出来かねます。ご理解とご協力をお願いします。