一般婦人科/更年期障害/性感染症/月経異常/子宮がん検診

一般診療や健診で異常が見つかった方の2次検査や子宮筋腫や卵巣嚢腫の診察、更年期障害や月経に関するトラブル、性感染症、不妊相談などのさまざまな婦人 科疾患に対応しています。女性の社会進出に伴うライフスタイルの変化は、女性特有の病気にも大きく影響してきています。からだの変化や状況をきちんと踏ま えたうえで、皆さまのニーズにお応えできる医療を心がけています。なお、子宮がん検診で異常が見つかり、組織検査が必要な方は適切な病院へ紹介していま す。

保険診療

保険診療を行っています。
受診でご来院の際は健康保険証等を必ずお持ちください。
(継続して受診されている方も、月初めは健康保険証等を必ずお持ちください)

専門医療機関のご案内

さらに専門的治療の可能性があると判断された方は、大学病院・総合病院をはじめ適切な医療機関をご紹介します。

診療受付時間

午前/12:00
午後/15:00~15:40

診療日時(完全予約制)

担 当
午 前(12:00~12:30) × 八木 × 八木 八木 ×
午 後(15:00~16:30) 八木 × 八木 八木 八木 ×

休診日

第4水曜・土曜日・日曜日・祝祭日・夏季休暇・年末年始

診療のご予約・お問い合せ

電話受付時間 8:30~16:30

当クリニックでは、待ち時間を少なくするため「予約診療」を行っております。診療を受けられる方は、初めての方でもまず、受診の予約にご協力ください。時間は30分単位の時間枠(例:15:00~15:30)でのご予約となります。ご希望の日時で予約が取れない場合もございますので、ご了承下さい。

婦人科外来担当医

婦人科八木 美佐子
やぎ みさこ

産婦人科専門医
抗加齢学会専門医
マンモグラフィ検診読影認定医

平成元年
島根医科大学医学部 卒業
平成20年
市立伊丹病院産婦人科 部長
平成25年
医療法人聖授会
フェスティバルタワー健診センター

平成元年、島根医科大学を卒業後、市立川西病院産婦人科部長、市立伊丹病院産婦人科部長を務め、地域の産婦人科診療に力を注いできました。今回働く女性の方のお役に立てればと考え、当クリニックに赴任いたしました。婦人科系の病気の悩みは、なかなか人に相談しづらいものです。一人で悩まず、早めに受診されることをおすすめします。各種ピルや緊急避妊薬もご用意しております。ホルモン補充療法や漢方薬についても、お気軽にご相談ください。また、当クリニックは、MRIやCTを備えた健診施設に併設しているため、画像検査が必要な2次検査を比較的早く受けることができます。2次検査後、必要であれば、大学病院や近隣の病院へご紹介しております。

子宮頚がん

子宮頚がんの発症には、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与していることがわかっています。このウイルスに感染すること自体は決して特別なことではなく、性交経験のある女性であれば70~80%が生涯に一度は感染するといわれています。ほとんどの場合、一過性の感染で、自身の免疫力によってウイルスは自然に排除されます。ウイルスが排除されずに長期間感染が続くと(持続感染)、子宮頚部の細胞・組織に変化が生じます。この変化は多くの場合、自然に治癒するのですが、治癒せずに進行すると「がん」として発病します。このいわゆる前がん病変の状態を「子(し)宮(きゅう)頚(けい)部(ぶ)異(い)形(けい)成(せい)」とよびます。前述しましたように異形成になってもほとんどががんになるわけではなく、多くは自然治癒をしますが、一部のケースで自然治癒されず、進行して数年から十数年かけてがん化していくと考えられています。

子宮頚がん検診の精密検査とは

子宮頚がん検診で行う細胞診で異常が見つかったときには、精密検査が必要です。これには子宮頚部をコルポスコープという顕微鏡を用いて、病変部を拡大して観察する検査と、それによって病変の強いと思われる部位を特定して組織を採取する狙い組織診が行われます。「狙い組織診」は若干の痛みと出血を伴う検査ですが、この検査結果で病変の有無や進行程度が確認できます。なお、細胞診の結果でASC-USと判定された場合に限り、精密検査が必要かどうかを決定するためのHPV検査(HPVの存在を調べる検査)を行うことがあります。

子宮膣部びらんとは

子宮腟部とは、子宮下端(頚部)が腟内に突出した部分をいいます。 びらんとは、表皮が欠損した状態(ただれ)のことをいいます。すなわち、子宮腟部びらんとは子宮腟部表皮が欠損し、ただれた状態のことをいいます。しかし、このような子宮腟部の真のびらんは、外傷や炎症などによって一時的に生じることはありますが極めてまれです。 一般的に子宮腟部びらんという場合は、子宮頚部の粘膜部分が子宮口より外側にまで延びているため、その部分が肉眼的にはびらんのように赤く見えるので子宮腟部びらんと称しているにすぎません(偽びらんともいいます)。この状態は、とくに閉経前の女性では多く認められ、生理的なもので病的なものではありません。この部分は子宮頚がんが発生する部分であり、子宮頚がん検査が未施行の場合は、子宮頚がんの検査が必要となります。
しかし、多量の帯下の原因となったり、不正出血の原因となることがあり、この場合は治療が必要となることもあります。

当院の子宮がん検診について

当院の子宮がん検診は、子宮の入り口にあたる子宮頚部のがん(上記の「子宮頚がん」参照してください)を調べる検査です。 当院では子宮頚部細胞診の適切な採取法として、専用のブラシを使用しています。このため、検査後に子宮頚部から少量出血しますが、数日で止血しますので心配いりません。採取した細胞は、液状処理を行うため、従来法にくらべて不適正検体が少なくなっています。 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2011では、ブラシによる採取を、子宮頚部細胞診の適切な採取法として推奨しています。 「子宮頚部の細胞採取器具としては、ヘラ、ブラシ、綿棒などがあるが、ヘラ(プラスチック製、木製など)もしくはブラシ(サーベックスブラシTMなど)が細胞採取量、とくに頚管細胞の採取量が多く、不適正標本が少ないとされている。出血を来しやすい妊婦においては侵襲の少ない綿棒も容認される。」(産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2011より)